2015年12月13日日曜日

初詣初日の出深夜歩きのルートまとめ

ここ9年ほど、大晦日から元日の深夜の様子を観察しに街に出掛けている。2016年も行う予定なので、これで10回となる。

年明け直後の特別な街の様子を見られるのは、当然のことだが年に1日だけ。私としてはかなり見てほしい企画のひとつなのだが、これまでほとんど反響がない。もちろんこの企画も「東京の商店街を歩こう」と同様に、私は門外漢であり決して適格者ではないのは認めるところではあるが、他に誰もやらないのだから仕方がない。

この10年の活動を無駄にしないためにも、ここでルートなどをひとつの空間情報としてまとめておきたい。ルートのラインを選択すれば記事へのリンク(ここではなく、散策家しかすけブログに掲載)も表示される。

※別ウインドウで見る場合はこちら



初詣初日の出深夜歩きの記事の一覧はこちらを参照していただきたい。


10年一区切りということで、この成果は来年中に個人誌などにまとめようと思う。

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↓2016年は「東京散歩革命」シリーズとして一応参加者を受け付けています。よほど暇ならどうぞ。





2015年10月24日土曜日

【資料】WEBで地番図が見られる自治体まとめ

地番図・地番参考図・地番現況図・地籍図・公図集成図等が見られる自治体まとめ


 本来、土地についての地図情報というのは広く公開されているべきものである。地番で住所がわからない一因は、整理されていないということ以前に公開情報が乏しいということもある。また、その地域について調べる時の貴重な資料となることもある。法務局へ行ったりネット申請してまで見るとなるときつい面もあるが、手軽に見られるのであれば使う人もいるだろう。

 地番・筆の現況がわかる図面について、閲覧可能なものを独自に作っている自治体は多数ある(課税資料として使うのだろう)。しかし多くは窓口での交付となっており、法務局に行くのと同じく手間もお金もかかってしまう。

 そんな中で、WEBで無償公開している自治体が近年増えてきている。特に関西では一気に増加した。ここでは、簡単にわかる限りで地番図やそれに類するものをWEBで公開している自治体をまとめてみた。(H27.10.24現在)



●大阪府

大阪市
http://www.city.osaka.lg.jp/contents/wdu070/tisekizu/main_index.htm
内容 一定範囲で区切られたアナログ地籍図。
形式 1:500(違うのもあるかも)/A1/PDF
一言 アナログ図面の公開は珍しい。
→デジタル化されました。
http://www.mapnavi.city.osaka.lg.jp/webgis/index.html

堺市
http://www.city.sakai.lg.jp/kurashi/zei/shizei/aramashi/koteishi/chiban/
内容 400*300図郭の地番参考図。道路現況線っぽいものも記入されている。
形式 1:1000/A1/PDF
一言 図郭割図がなく、区→町名で一覧から選択。無地番地は表記なし。
権利関係使用不可の文字はもう少し薄くできないか。

吹田市
http://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-shiminseikatsu/shisanzei/_45111.html
内容 400*300図郭の地番参考図。
形式 1:1000/A1/PDF
一言 見やすいが、無地番地が書いてないのが惜しい。あと、なぜかやたら検索で上位に来る。

摂津市
http://www.city.settsu.osaka.jp/0000004879.html
内容 300*200(?)図郭の地番参考図。
形式 1:1000/A3/PDF
一言 縦長図郭なのは製本用の図郭をそのまま流用したのかな。引き出し元が左下基準なのは個人的には見やすい。

泉佐野市
http://www.city.izumisano.lg.jp/kakuka/somu/zeimu/menu/sizei/koteisisan/chibanzu.html
内容 全ページ一括ダウンロードの地番参考図。索引簿と図郭のPDFが別にある。
形式 1:2500/A3/PDF
一言 有無をいわさず全ページくっついてくるのは少しおもしろいが、いちいちダウンロードするよりは確かに良い。

大阪狭山市
http://www.city.osakasayama.osaka.jp/section/map/Sayama_Map/index.html
内容 400*300図郭の現況地番図。水・道等の無地番地記載あり、道路・鉄道用地の色分けあり。
形式 1:1000/A1/PDF
一言 モノクロの地番図としては出来が良い。これくらいのクオリティを基準にしてほしい。

富田林市
https://www.city.tondabayashi.osaka.jp/map/1040/riyouzyouken.html
内容 750*500図郭またはシームレス(要SVGプラグイン)での地番図提供。
形式 1:2500(たぶん)/A4/PDFまたはブラウザ
一言 聞き慣れないプラグインだがちゃんと使えた。関西のNPO法人の制作のもののようだ。

高石市
http://www.city.takaishi.lg.jp/kakuka/seisakusuishin/zeimu_ka/koteishisanzei/tiban.html
内容 400*300図郭の地番参考図。大字・町丁目ごと一括ダウンロード。
形式 1:1000ほか/A1/PDF
一言 法面などの地形もちょいちょい描かれているのが少し変わっている。

阪南市
http://www.city.hannan.lg.jp/kakuka/zaimu/zeimu/koteisisan/tochi_kotei_shisan/1323821147958.html
内容 まず全地番(42000筆)の書かれたExcelファイルを落とし、そこに書かれたURLからファイルに飛ぶ。
形式 1:1500/A3/PDF(ただしExcel必須)
一言 全地番のExcelをダウンロードできるのはここだけではないか。むしろそっちがすげーよ。

川西市
http://www2.city.kawanishi.hyogo.jp/chiban/main.html
内容 確定している筆界とそうでないものが分けられているのが特徴的なカラー地番図。
形式 1:1500/A3/PDF
一言 仕事ではやりたくないけど見るのはなかなか面白い。

藤井寺市
http://www.city.fujiidera.osaka.jp/soshiki/shiminseikatsu/zeimu/koteishisanzei/1443141508044.html
内容 500*300くらいの図郭で切られた地番図。
形式 A3/PDF
一言 もう少し説明がほしい。


●京都府

京都市
http://www.city.kyoto.lg.jp/gyozai/page/0000112913.html
内容 地番参考図。なぜか縦向きに表示される。地番レイアウトが適当。
形式 1:600/A1/PDF
一言 歴史のある街の資料としては貴重だ。郊外は土地が飛んでいることもあって、把握しづらい面も。観光の際に持ち歩いてみても良いかも。


●奈良県

生駒市
http://www.city.ikoma.lg.jp/html/chibanmap/mapinfo.html
内容 400*300図郭の地番図。検索画面はシームレスだが提供はPDF。同意がめんどくさい。
形式 1:1000/A1/PDF
一言 さすがに8項目チェック入れさせて同意するのは面倒だろう・・・。

三郷町
http://www.town.sango.nara.jp/zeimu/chibanzu.html
内容 縮尺不明だが400*300の1:1000だろう。確定してない筆界(?)は破線。
形式 1:1000/A1/PDF
一言 いくら地番図とはいえ、凡例と縮尺は欲しい。


●兵庫県

神戸市
http://www.city.kobe.lg.jp/life/support/tax/main_tochi_sanko.html
内容 400*300図郭の地番参考図。
形式 1:1000/A1/PDF
一言 大都市で地番図が見られるのは良いこと。無地番地がほしい。

西宮市
http://webgis.nishi.or.jp/index.php
内容 地理情報システム上で地番参考図を重ねられる。
形式 シームレス/ブラウザ表示
一言 シームレス表示としてはなかなかよい。

南あわじ市
https://www.city.minamiawaji.hyogo.jp/soshiki/zeimu/chibansankou.html
内容 筆界未定地が破線になっている(?)地番参考図。現況道路・水涯線が記入されている。
形式 1:2000/A2/PDF
一言 現況の水・道は別色にしてほしい。


●徳島県

徳島市
http://www.city.tokushima.tokushima.jp/sisan_zei/gaiyo38.html
内容 1000*800図郭の地番参考図。大字界が入ってないため見づらい。
形式 1:1000/A0より少し大きい/PDF
一言 図郭で切れたデータなのになぜ大字界を入れないのか。仕様が悪い。


●愛媛県

伊予市
https://www.city.iyo.lg.jp/shiminzeimu/kurashi/zekin/chiban.html
内容 かなりの面積を1枚にまとめた地番参考図。文字がかなり小さいところあり。
形式 1:2500/A0より大きい/PDF
一言 1図葉が大きいため壮観ではある。地図好き向け。
全ての地番に十干もしくは○番耕地が冠されているが、これが小字の代替となっているのか?


●福島県

郡山市
http://www.city.koriyama.fukushima.jp/062000/chiri/index.html
内容 地理情報システム上で地番参考図が表示可能。
形式 シームレス/ブラウザ表示
一言 手軽さは買うがかなり重なってしまうのが残念。本州東側では公開していること自体貴重だが。


●北海道

室蘭市
http://www.city.muroran.lg.jp/main/org2260/odlib.php
内容 オープンソースとしてシェープファイルでの地番図提供。地番(ポイント)・引出線(ライン)・筆(ポリゴン)・大字(ポリゴン)に分割されている。
形式 シェープファイル
一言 地番図はオープンソース、という考え方には大いに賛同する。QGISで表示を確認。地番は一部欠けているようなので、表示にはポリゴンの属性(表示文字列)を使うと良い。

石狩市
http://gis.city.ishikari.hokkaido.jp/gis/
内容 石狩市WebGIS上で地番図が見られる。
形式 シームレス/ブラウザ表示(JAVAが動くブラウザ必須)
一言 この分野では老舗サイトだが、JAVAを使ってしまったがために汎用性が低くなってしまった。


●沖縄県

宜野湾市
http://www.gis.city.ginowan.okinawa.jp/gis/
内容 地図GIS上で地番図が表示可能。DM(多分)と重ねられるため見やすい。たまに図郭線が残っているが。
形式 シームレス/ブラウザ表示
一言 これくらいのものが各市町村でできたらいいのに、という見本。


●おまけ

多米市
http://www.sansakuka.com/map001.htm
内容 1図葉のみだが、地番・用途・所有者が記載されている。
形式 1:1000/A0/PDF
一言 ネットで唯一(?)の架空地番図。私が作りました。


※ググった結果を並べただけなので、他にもあったら教えて下さい。

2015年10月21日水曜日

【資料】ネット地図の境界について

●地図の境界は正確か

 地図をあまり知らない人が地図をネタに何かをやる時、「地図はどこまでも正確である」ことを前提としてしまう。しかし、地図とはそこまで何でも正確に描き表しているわけではないし、現実の人間のスケール(1:1)から見てぴったりな精度を持つ地図などほとんどない。現地を歩行しながらメートル単位で寸分違わぬ(?)情報を得るというのは、市販の地図・ネット地図からだとなかなか難しい。
 もちろん「地図は正確である」としなければ話が始まらないことはわかるのだが、たとえば市区町村の境界の位置が家1軒分どちらかだとかいうのは、地図によってもまちまちだ。そもそも土地境界は地図会社が現地をすべて測量して回っているわけではない。
 このエントリでは、日本の一般的な地図(特にネット地図)における境界についての認識を少しでも持っていただけたらという願いをもとに書いたものである。


●市区町村界も土地の境界

 地図を開くと、地名の境界が描かれている。これはただの線ではなく、敷き詰められた土地の境界線に他ならない。地名の境界は、土地の境界を無視しては存在できない。地名とは、突き詰めて言えば、細かく分かれたひとつひとつの土地の所在を示すためのものであると言える。
 しかしながら、ひとつひとつの土地の境界は複雑怪奇であり(参考:私の架空地図「多米市地番図013008」)、またそれらは登記上存在していたとしても、必ずしも精密に測量されていない。よって、ある地域全ての境界を正しく記載した地図というのはほとんど存在しない(区画整理や国土調査によって少しずつ作られてはいるが)。


●土地境界はどう決まったのか

 明治の地租改正とともに土地の私有が認められ、「現金による徴税のために」地番がつけられ、簡易測量で絵図が作られた。これをもとに更正・編集したものを公図と呼んでいて、面積はあまり当てにならないが土地の関係性は正しいとされる。この時の測量は「土地があることを示した」ことにはなるが、「境界を確定した」ことにはならない。境界を確定するためには、現在の法律に則った復元力のある測量を行う必要がある。
 とはいえ、家々の敷地がはっきりとしている都市部ならば、公図を写真上にマッピングすればだいたいの位置は取れることが多い。水域や山林などは難しい。また、乱開発などで公図と現況が異なることもある。


●1つの敷地で1筆ではない

 ひとつの土地のことを筆とも言う(特に、単位として○筆などと使う)。家や敷地の内部に土地境界(筆界)があることは、何ら珍しいことではない。よって、それがたまたま市区町村界であるということもあり得る。両方を同じ人が所有していれば、ひとつの敷地であることに変わりはない。「必ず道路上や家・敷地の境に市区町村界がある」などとは思わないほうが良い。
 ただし、市区町村同士で土地を編入・交換するなどして形がきれいになることもある。


●道路内・河川内にも土地境界がある

 道路や河川は拡張・改修を繰り返し、そのたびに周囲の土地を削る。そこには切れ端のような境界が残り続ける(どうせ非課税なので合筆するだけ無駄なのだ)。また、元々あった里道は曲がりくねっていることが多く、現在の幅や形状とは異なっていた場合が多い。そうした経緯から、道路内にだけ大字小字の飛び地があったり、ほとんど消滅してしまった字が残っていることも珍しくない。しかし、そういった住所と無関係の飛び地は地図にはあまり描かれることはない。住居表示地域ならはなおさらだ。
 学校用地・公園用地・鉄道敷にもかつての境界が残っていることが多いが、やはり一般の地図からはなかなか窺い知ることができない。


●境界線は航空写真では見えない

 地上に存在するモノは航空写真からある程度マッピングできるが、土地境界は何かモノがあるとは限らないため、公図などの手がかりなしに写真だけから完全に描き起こすことは不可能だ。
 ちなみに、同じことが地下の構造物にも言える。航空写真から見えない地下鉄のラインや地下通路の位置は、何か特別な地下測量データを反映したのでない限り、実際の位置とずれて当たり前である。ネット地図で地下鉄のラインがそこに描かれているからといって、現地で「この下に線路がある」とは限らない。だいたいの位置を示しているにすぎないのだ。



●各地図の境界をマッピングしてみる

 近年、GoogleMapやMapionの境界線を元ネタにしてネット記事が書かれることがあるが、どちらもゼンリンのデータを使用している。これはどの程度正しいのだろうか。記事の根幹を揺るがすだけに、あまり口出しするのもどうかとは思うが、私は検証したほうが良いと思うのだ。
 ということで、葛飾区・江戸川区の境界の一部分を例として、地図各社の境界と私が公図界などから起こした境界(先日の境界協会用に作ったが現地ではほとんど誰も見てなかった模様)をマッピングしてみた。もちろん手作業なので1メートル単位の精度はないが、それぞれの出典による境界のクセがわかると思う。



●公図からの境界(赤)

 これは各種資料から私が描き起こしたもの(しかも航空写真寄り)なので多少まずいところはあるかと思うが、そこそこ「正しい」境界であることは保証する。ただし、道路内や鉄道敷内は目標物が何もないので精度はない。
 見ての通り、実際の境界は残酷なほど家々をぶったぎることがある。もちろん、土地も両側の市区町村にそれぞれ存在しているということになる。これは、現在の街区形状が昔の境界を無視して作られているからである。境界部分には元々細い水路・道路があることが多いが、理不尽に曲がりくねったこれらを活かすよりは、新しく切り直したほうが整形地になり価値も上がる。現地をよく見て歩けば、かつての水路や道路の名残もわずかに見つけることができる。
 なお東京は公図と現況のずれもけっこうひどいようである。


●ゼンリンの境界(GoogleMap=紫)(いつもNAVIMapion=薄紫)

 今では日本のネット地図データの代表格とも言えるゼンリン。GoogleMapに使われているゼンリンの境界はおおむね正しいと思うが、家屋や敷地を突き抜けることは嫌うようで、時にそれらを大きく回りこむように描かれている。図中では、西小岩パークホームズやサミットのあたりが顕著だ。薄紫は本家ゼンリンのサイトであるいつもNAVIやマピオンで採用されている境界で、Googleのものよりいくらか家屋を突き抜けており、なぜか逆に回り込んだりもしている。謎だ。
 回り込みについてはおそらく、ゼンリンの境界は住宅地図を元にするデータであり、建物や敷地がどの町丁目・大字に含まれるかをわかりやすく示すためにこうなったであろう。したがって、現地で家1軒分こちらが境界だ、というほどの精度はないところがある。散策会やネット記事などでネタにする際は、この点には注意しなくてはならない。
 家屋や敷地を回りこむところ以外は、基盤地図情報のものに近いようである。


●基盤地図情報の境界(橙)

 基盤地図情報の行政区画界線をダウンロードするとわかるが、精度の良いものと悪いものの2本(以上)が含まれている。マッピングしたのは精度の良い縮尺1:2500のもの。これは比較的公図界と合致する。ただ、地理院地図で最拡大したときに境界は表示されないので外で気軽に見ることはできないのが残念。シェープファイルに変換しマイマップにインポートすれば見られるが、線が細切れでいまいちである。


●インクリメントPの境界(青)

 これはマップファンウェブから目視で転記したので、そもそもベースとなる地図が違うということを考慮していただきたい。
 境界はゼンリンのものに近い。家屋を回りこむ傾向が見られる。また、意図はよくわからないが、妙に細かくうねることがあるようだ。


●昭文社の境界(緑)

 これは紙の地図(ちず丸BOOK東京23区)から目視で転記したので、マッピングの時点でかなり精度は落ちる。また、印刷された線が太いため正しくマッピングできたとは言いがたい。
 しかしながら、昭文社の境界は公図の境界にかなり近い。ネット地図からは撤退してしまったようだが、精度的に優秀なデータを持っていることは十分証明しているのではないか。
 なお、家屋は避けないが、道路が見えなくならないようにどちらかに寄せて描くルールのようである。道路内の境界の位置などほとんどどうでもよいので、この判断も支持したいところである。


●総評

 この地域だけに関して言えば、家屋の回り込みさえしなければ、どれもそこそこの精度はある。ただやはり、その「回り込み」を見抜けないと正しい位置は取れなさそうだ。
 基盤地図情報は国土地理院サイトからダウンロードできるし、人口集中地区の公図界については「都市再生街区基本調査成果の提供サービス」である程度見られる(本来はずれを示すための資料なので、形状を見ながら独自にマッピングし直す必要があるが)。そして手数料はかかるが、法務局やネット申請で公図自体も誰でも見ることができる。これらのうちどれかひとつでも使うことで、現地で境界として認識する位置の精度を上げられるのではないか。
 境界は漠然と引かれているのではなく、個々の土地と土地の境であるということ。必ずしも敷地の境だけが境界ではないということ。地図はそこまで万能ではないということ。地図を扱って何かを書く際や現地で何かを示す機会には、ぜひ忘れないようにしたい。

(私は逆に面倒なので地図のみを根拠に話をすることはあまりしないのだが・・・。)

2015年10月19日月曜日

バンドンのとある商店街



近年、アジアのストリートビューが充実してきている。生活感が丸出しで大変に面白い。

私は散策家だけではなく(一応)商店街観察家でもあるのだが、アジアの商店の風景は大好きだ。

この先は商店街のようで、バナナ屋・駄菓子(煙草)屋・八百屋などが並んでいる。タイやバングラディシュもそうなのだが、やたらと駄菓子屋のような店がある。そんなに需要があるのだろうか。子供自体も多いという感じはするのだが。

よく見ると日本の商店街との共通点もある。商店の建物は周囲より古い(というより、ここまで行くとかなり粗末ではある)。そして、頭上に紐付の旗がめぐらされているところなどは、日本の古き良き商店街の風景と重なる。買い物しやすい一車線道路というのも同じだ(日本は二車線になると寂れる)。

それにしても車が通るには狭い。バイクがほうぼうに避けてくれていて、申し訳ないくらいだ。よく撮影したなと思う。


(今後はこれくらいの軽い更新にします。)


2015年3月25日水曜日

【資料】ストリートビューのデータ有無調査(20150325版)

最新版は→こちら


※以下は古い調査です。

Googleストリートビュー データ有無調査(20150325版)

写真データの有無を見た目で調べました。
施設内のみデータがある場合、見落としもあるかと思いますがご了承ください。
国名はWikipediaの国の一覧からコピーしたものです。
承認の少ない国も含めて日本語アイウエオ順です。
海外領土がある場合はおまけで調べてます(全部ではないです)。

太字=データあり(ユーザー投稿の360度写真を除く)
◎=全域あり ○=一部あり △=施設内のみあり ×=なし
→は前回調査から大幅に変わったと思しき箇所

◎ アイスランド共和国 (全域あり)
◎ アイルランド (全域あり)
× アゼルバイジャン共和国 (なし)
× アフガニスタン・イスラム共和国 (なし)
× アブハジア共和国 (なし)
◎ アメリカ合衆国 (ほぼ全域あり)
  ◎ ハワイアラスカグアム
  × 北マリアナ諸島、サモア、プエルトリコ
○ アラブ首長国連邦 (ドバイ周辺部、リワオアシスのみ)
× アルジェリア民主人民共和国 (なし)
×→◎ アルゼンチン共和国 (全域あり)
× アルバニア共和国 (なし)
× アルメニア共和国 (なし)
× アンゴラ共和国 (なし)
× アンティグア・バーブーダ (なし)
◎ アンドラ公国 (全域あり)
× イエメン共和国 (なし)
◎ グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス) (全域あり
  △ イギリス領インド洋地域(Ile Vache Marineと書かれた島のみ
  ×→△ サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島(一部の船上・海岸のみ)
  × ケイマン諸島、セントヘレナ
  ×→△ フォークランド諸島一部の船上・海岸のみ
  × アンギラ、モントセラト、タークス・カイコス諸島、ヴァージン諸島、バミューダ諸島
  ○ ピトケアン諸島(ヘンダーソン島は北の海岸のみ)
  ◎ ジブラルタル(ただしデータ細切れ、先端部は真っ黒になる)
○ イスラエル国 (市街地とエルサレム周辺があり、パレスチナ自治区はなし)
◎ イタリア共和国 (全域あり)
△→× イラク共和国 (ナショナルミュージアムのみあったが削除)
× イラン・イスラム共和国 (なし)
△ インド (各地の施設や観光名所のみだが数十箇所はある)
○ インドネシア共和国 (ジャカルタ、スラバヤ、バリのみ)
× ウガンダ共和国(なし)
○ ウクライナ (キエフ、ハリコフ、ドネツク、オデッサ、リヴィウ等都市中心部のみ)
× ウズベキスタン共和国 (なし)
× ウルグアイ東方共和国 (なし)
×→△ エクアドル共和国 (西部のイザベラ島の海岸・海中のみ)
×→△ エジプト・アラブ共和国 (数カ所の観光地のみ)
◎ エストニア共和国 (全域あり)
× エチオピア連邦民主共和国 (なし)
× エリトリア国 (なし)
× エルサルバドル共和国 (なし)
× 沿ドニエストル共和国 (なし)
◎ オーストラリア連邦 (全域あり)
△ オーストリア共和国 (ウィーン等の観光施設と南西部の雪山)
× オマーン国 (なし)
◎ オランダ王国 (全域あり)
  × シント・マールティン、キュラソー、アルバ
× ガーナ共和国 (なし)
× カーボベルデ共和国 (なし)
× ガイアナ共和国 (なし)
× カザフスタン共和国 (なし)
△ カタール国 (ミュージアム・オブ・イスラミックアート)
◎ カナダ (全域あり。北方は居住地のみ。犬ぞりでの撮影も。)
× ガボン共和国 (なし)
× カメルーン共和国 (なし)
× ガンビア共和国 (なし)
△→○ カンボジア王国 (主要部と一部の寺院・史跡)
× 北キプロス・トルコ共和国 (なし)
× ギニア共和国 (なし)
× ギニアビサウ共和国 (なし)
× キプロス共和国 (なし)
× キューバ共和国 (なし)
△→◎ ギリシャ共和国 (全域あり)
× キリバス共和国 (なし)
× キルギス共和国 (なし)
× グアテマラ共和国 (なし)
× クウェート国 (なし)
× クック諸島 (なし)
× グルジア (なし)
× グレナダ (なし)
◎ クロアチア共和国 (全域あり)
× ケニア共和国 (なし)
× コートジボワール共和国 (なし)
× コスタリカ共和国 (なし)
× コソボ共和国 (なし)
× コモロ連合 (なし)
○ コロンビア共和国 (都市部・中小都市中心部のかなりの範囲)
× コンゴ共和国 (なし)
× コンゴ民主共和国 (なし)
× サウジアラビア王国 (なし)
× サハラ・アラブ民主共和国 (なし)
× サモア独立国 (なし)
× サントメ・プリンシペ民主共和国 (なし)
× ザンビア共和国 (なし)
◎ サンマリノ共和国 (全域あり)
× シエラレオネ共和国 (なし)
× ジブチ共和国 (なし)
× ジャマイカ (なし)
× シリア・アラブ共和国 (なし)
◎ シンガポール共和国 (本島の全域あり)
× ジンバブエ共和国 (なし)
○ スイス連邦 (都市部は網羅。イタリア側の道路はなし。観光地・山岳鉄道あり)
◎ スウェーデン王国 (全域あり)
× スーダン共和国 (なし)
◎ スペイン (全域あり)
  ◎ バレアレス諸島カナリア諸島
  × セウタ、メリリャ、アルボラン島
× スリナム共和国 (なし)
× スリランカ民主社会主義共和国 (なし)
◎ スロバキア共和国 (全域あり)
◎ スロベニア共和国 (全域あり)
◎ スワジランド王国 (全域あり)
× 赤道ギニア共和国 (なし)
× セーシェル共和国 (なし)
× セネガル共和国 (なし)
×→○ セルビア共和国 (全域ではないが主要部あり)
× セントクリストファー・ネイビス連邦(セントキッツ・ネイビス) (なし)
× セントビンセントおよびグレナディーン諸島 (なし)
× セントルシア (なし)
× ソマリア (なし)
× ソマリランド共和国 (なし)
× ソロモン諸島 (なし)
○→◎ タイ王国 (都市部を中心に1/2以上をカバー、南端部・東部はなし)
○ 大韓民国 (ソウルとプサン周辺のみ)
× タジキスタン共和国 (なし)
△ タンザニア連合共和国 (数カ所の観光地のみ)
◎ チェコ共和国 (全域あり)
× チャド共和国 (なし)
× 中央アフリカ共和国 (なし)
△ 中華人民共和国 (金沙遺址博物館UCCA
  ◎ マカオ香港
◎ 中華民国 (いくつかの離島含め全域あり)
  ◎ 金門
× チュニジア共和国 (なし)
× 朝鮮民主主義人民共和国 (なし)
◎ チリ共和国 (全域あり)
× ツバル (なし)
◎ デンマーク王国 (グリーンランドを除く全域あり)
○ ドイツ連邦共和国 (都市周辺のみ)
× トーゴ共和国 (なし)
× ドミニカ共和国 (なし)
× ドミニカ国 (なし)
× トリニダード・トバゴ共和国 (なし)
× トルクメニスタン (なし)
△ トルコ共和国 (アヌトゥカビル、イスタンブールの2箇所のみ)
× トンガ王国 (なし)
× ナイジェリア連邦共和国 (なし)
× ナウル共和国 (なし)
× ナゴルノ・カラバフ共和国 (なし)
× ナミビア共和国 (なし)
△ 南極 (南極点など。表示縮尺によっては見えないので注意)
× ニウエ (なし)
× ニカラグア共和国 (なし)
× ニジェール共和国 (なし)
◎ 日本国 (全域あり)
◎ ニュージーランド (全域あり)
△ ネパール連邦民主共和国 (チョモランマ付近、近づくと線が表示されないので注意)
◎ ノルウェー王国 (全域あり)
× バーレーン王国 (なし)
× ハイチ共和国 (なし)
× パキスタン・イスラム共和国 (なし)
× バチカン市国 (なし)
× パナマ共和国 (なし)
× バヌアツ共和国 (なし)
× バハマ国 (なし)
× パプアニューギニア独立国 (なし)
× パラオ共和国 (なし)
× パラグアイ共和国 (なし)
× バルバドス (なし)
× パレスチナ国 (なし)
◎ ハンガリー共和国 (全域あり)
×→○ バングラデシュ人民共和国 (ダッカ、チッタゴン、その他主要道路の一部)
× 東ティモール民主共和国 (なし)
× フィジー共和国 (なし)
△ フィリピン共和国 (マニラの観光地、アポ島北の海底)
◎ フィンランド共和国 (全域あり)
×→◎ ブータン王国 (全域あり)
◎ ブラジル連邦共和国 (奥地以外全域あり)
◎ フランス共和国 (全域あり)
  × グアドループ(クアデルーペ)、ギアナ、レユニオン、マヨット
  × ポリネシア、サンピエール島・ミクロン島、ウォリス・フツナ、サン・マルタン、サン・バルテルミー
  × ニューカレドニア
  △ マルティニーク
◎ ブルガリア共和国 (全域あり)
× ブルキナファソ (なし)
× ブルネイ・ダルサラーム国 (なし)
× ブルンジ共和国 (なし)
× ベトナム社会主義共和国 (なし)
× ベナン共和国 (なし)
× ベネズエラ・ボリバル共和国 (なし)
× ベラルーシ共和国 (なし)
× ベリーズ (なし)
◎ ペルー共和国 (山岳除きほぼ全域あり)
◎ ベルギー王国 (全域あり)
◎ ポーランド共和国 (全域あり)
× ボスニア・ヘルツェゴビナ (なし)
◎ ボツワナ共和国 (全域あり)
× ボリビア多民族国 (なし)
◎ ポルトガル共和国 (全域あり)
  ◎マディラアゾレス
× ホンジュラス共和国 (なし)
× マーシャル諸島共和国 (なし)
× マケドニア共和国 (なし)
× マダガスカル共和国 (なし)
× マラウイ共和国 (なし)
× マリ共和国 (なし)
× マルタ共和国 (なし)
△→○ マレーシア (半島部の全域)
× ミクロネシア連邦 (なし)
◎ 南アフリカ共和国 (全域あり)
× 南オセチア共和国 (なし)
× 南スーダン共和国 (なし)
× ミャンマー連邦共和国 (なし)
◎ メキシコ合衆国 (全域あり)
× モーリシャス共和国 (なし)
× モーリタニア・イスラム共和国 (なし)
× モザンビーク共和国 (なし)
◎ モナコ公国 (全域あり)
× モルディブ共和国 (なし)
× モルドバ共和国 (なし)
× モロッコ王国 (なし)
×→△ モンゴル国 (3箇所の観光地のみ)
× モンテネグロ (なし)
× ヨルダン・ハシミテ王国 (なし)
× ラオス人民民主共和国 (なし)
◎ ラトビア共和国 (全域あり)
◎ リトアニア共和国 (全域あり)
× リビア国 (なし)
× リヒテンシュタイン公国 (なし)
× リベリア共和国 (なし)
◎ ルーマニア (全域あり)
△→○ ルクセンブルク大公国 (全域あり)
× ルワンダ共和国 (なし)
◎ レソト王国 (全域あり)
× レバノン共和国 (なし)
○ ロシア連邦 (都市部中心にかなりの範囲)